ボーイスカウト軽井沢第8団ボーイ隊の7月度隊集会が
平成28年7月16・17日に開催されました。
今回の隊集会は、「
上田城オーバーナイトハイク」です。
今年は8月3日から7日まで長野県キャンポリーが開催されます。
小中学生のスカウトにとって4泊5日の長期キャンプは楽しい反面、苦労も多いのです。
そのため、軽井沢第8団ボーイ隊では、これまで数々の訓練を行い準備をしてきました。
今回は訓練の総仕上げとして、ボーイ隊の班の結束とスカウトの忍耐力の向上を目的に、
上田城を夜8時に出発して御代田町の龍神公園まで約30キロの道のりを徒歩で歩く夜中の冒険を行いました。
スカウト達が
フラフラになるまで力を出し切って、
体力的には、もう子供ではない自分の限界に気付くことが出来れば大成功です。
上田城址公園に午後7時に集合した時は既に夕暮れ時です。
簡単な規律訓練と諸注意、準備運動をして出発する頃には
あたりは真っ暗になっていました。
上の写真は、上田城址を出発するスカウト達です。
今回はこの様に真っ暗の中での訓練です。
約1時間おきにコンビニの駐車場をお借りして設定した
チェックポイントで休憩をするのですが、
徐々にスカウトの表情に疲労の色が見えてきます。
チェックポイントでは、健康状態の確認、水分・栄養分の補給、トイレ、
身体のストレッチを行います。
日付が変わり東御市から小諸市に入り最初に立ち寄った
4番目のチェックポイントで、お楽しみの夜食をしました。
「こんなにおいしいカップ焼きそばは生まれて初めて!」
「美味しさに泣けてくる!」
と、スカウト達はカップ焼きそばを本当に美味しそうに、そして、あっという間に平らげました。
中には2杯目のカップ焼きそばまで完食するスカウトも。
これだけの食欲があれば、まだまだ頑張れそうですが、
既にスカウト達の足腰には経験した事のない疲労が溜まっています。
夜明け前の最終チェックポイントでは、疲労と眠気で駐車場にそのままぐったり。
「せっかくここまで歩いたんだから絶対にリタイヤなんかしませんよ!」
スカウト同士で話し合い、並び順やペース配分などに工夫をしながら、
弱っているスカウトに負担をかけない様に全員でゴールを目指します。
最後のチェックポイントを経て御代田町に入るころには
既に周囲は明るくなっていました。
そして、ゴールの龍神公園に全員元気に到着しました。
到着時刻はスタートから約10時間経過した5時30分です。
今回のオーバーナイトハイクに参加したなかで、小学6年生2人はリタイヤし
クルマで自宅まで送り届けましたが、6年生1人を含むそれ以外のスカウトは全員無事にゴール出来ました。
スカウト達の表情から限界まで体力と精神力を使い切った事が読み取れます。
閉会セレモニーでは、全員のスカウトにコメントを言ってもらいましたが、
「こんなに辛い訓練は、もう嫌だ。」というのが正直な感想だと思います。
そこまで辛い思いをしながらも最後まで諦めずにゴールインした
スカウト達はこの一晩で精神的に大きく成長したと思います。
今回のオーバーナイトハイクで、真っ暗闇の平原大橋を渡るときの心細さが印象的でしたが、
その様な辛い思いも、爽やかな夜明けの風景の前にかき消されてしまったと思います。
世の中に「
どんなに暗い夜でも、明けない夜は無い」という事を体感できた事と思います。
スカウト達はこの先の人生で、何度となく辛い思いを体験するかもしれませんが、
このオーバーナイトハイクでゴール出来た事を思い出して、
最後まで諦めずにやり抜く事を続けていってもらいたいと思います。
スカウトの皆さん、そしてご協力いただきました指導者の皆さん、
本当にお疲れさまでした。 (ボーイ隊 山浦)
ボーイスカウト軽井沢第8団は、
ボランティアやキャンプ・ハイキング等のアウトドア活動を通じ
軽井沢町・御代田町の子供達が大自然の中で
健全に成長していく教育訓練をしています。