ボーイスカウト軽井沢第8団ボーイ隊の6月度隊集会を6月24日と25日の2日間にわたり小諸エコビレッジで開催しました。
今回は、新しい班になってから初のキャンプなので、スカウトのキャンプの基本技能を学び、班のチームワークを高める事を目的にしています。
しかしながら、中学生の部活の東信大会と日程が重複し、残念ながら欠席者が多いキャンプとなってしまいました。
ボーイスカウトの活動は班単位を原則としており、例え今回の様に班に欠員が生じたとしても他の班との混成班でのキャンプの開催は行いません。むしろ、欠席した班員がいる場合にも、それを他のメンバーが補う事でチーム内の絆がより深まる機会となる事を期待したいと思います。
とは言え、初めてキャンプに参加する小学6年生の上進者が中心の班でどの様なキャンプになるのか心配を抱えながらのスタートとなりました。
開村式の後で、隊長から各班に下記の様な指示書が渡されました。(拡大して読んで下さい)どうやら船で島について、そこでキャンプをするといった設定の様です。この指示書によって、この島でキャンプをするにあたってのルールを班員で共有します。指導者の補助員として参加していただいた保護者のお力をお借りしながら、各班のテントや食堂フライが組み立てられていきました。
大まかな設営が出来た後で、隊長から各班に配られた指示書は下記の様なものでした。島で生活していくために必要な「火おこし」の技術を競うゲームを行います。
参加者の技量に配慮して「カマド」の制作は省略して、バーベキューコンロを使って、その中で火おこしを行いその速さを競います。また、マッチ2本以内で着火しなければいけないというルールです。バーベキューコンロに藁や小枝など着火しやすいものを集めて、そこに火を付けます。
バーベキューコンロの上に設置された海賊の絵が先に燃えたチームが勝ちです。
強風でしたのでマッチがすぐに消えてしまい、なかなか上手くいきませんでした。
悪戦苦闘の末、一番早く「海賊」を火あぶりにすることが出来たのはファルコン班でした。
ファルコン班には海賊から奪い取った宝物が賞品として渡されました。
火おこし訓練の後で、隊長から各班に渡された指示書は下記の様なものでした。
今回のキャンプはスカウトの参加者が少ないのと未経験者の割合が多いので、料理は指導者や保護者が作りました。訓練キャンプと同時開催の保護者による「おとなキャンプ」からリブステーキの配給があり、スカウトキャンプでは類を見ない豪華な食事となりました。
スカウト達には、「おとなキャンプ」を島の住民と見立て、料理のお礼としてキャンプファイヤーで楽しい出し物を披露するというミッションが与えられました。
何やら島の住民は「人食い人種」かもしれないと物騒な事が書かれています。
見るからに人相の悪い島の住民達が意味不明な踊りでスカウト達を威嚇していました。
日が暮れ始めたころから、島の住民と一緒のキャンプファイヤーを開始しました。
スカウト達は、それぞれに工夫を凝らしたゲームで島の住民を楽しませました。
島の住民達は、楽しい歌で歓迎してくれました。
こうして充実した楽しいイベントと共に1日目が終了しました。
キャンプ2日目の朝は大雨でスタートしました。
昨日のキャンプファイヤーの後で、その興奮から中々眠りに付けなかったのかスカウト達は眠そうな顔つきで起きて朝食の席に着きました。
朝食の後の朝礼では、おとなキャンプと一緒にラジオ体操をして気持ちの良い高原の朝の空気を存分に吸い込みました。
大雨を予想して、スケジュールを繰り上げ早めに撤営に取り掛かり予定よりも2時間早く終了しました。
解散式後に、保護者会から差し入れをいただきましたスイカをほおばる上進者達です。 昨日のキャンプ開始の時の心配は何処へやら、既に立派なキャンパーの仲間入りをしています。
今回のキャンプでは、キャンプ技能に長けた班長次長が欠席という最悪のメンバー構成でしたが、その事がかえって小6の上進者に一人前の働きをするきっかけを与え、彼らの成長に大いに役立ったと思います。
また、同時開催の「おとなキャンプ」は軽井沢第8団としては初めての試みでしたが、普段お仕事に忙しいお父さん達も、少年少女たちの目線でスカウト達と同じ場所でキャンプをしていただき、スカウト活動に対する理解を深めていただけたと思います。
最後になりましたが、お手伝いいただきました保護者の皆様、どうもありがとうございました。
ボーイ隊 隊長 山浦