平成29年3月18・19日に小諸市甲「リンゴの森の家」にて、ボーイ隊の一級挑戦キャンプを行いました。
ボーイスカウトには、 初級(自分の事は自分で出来る) 二級(班の中心としてハイキングの実施計画が出来る) 一級(スカウトの中心としてキャンプの計画実施報告が出来る) 菊(スカウトの模範として責任ある行動と指導が出来る)という進級課程が設定されております。
各級ともに詳細な進級細目が決めれれておりますが、この度軽井沢第8団では6名のスカウトが一級スカウトの進級細目を終了し、一級挑戦キャンプを実施する事になりました。
普段の隊活動で行うキャンプは、小6から中3までのスカウト数人で構成された班ごとに活動する事が多いのですが、今回は一級進級を希望するスカウトが班の枠を超えて集結し、中2~中3の精鋭で構成されたチームで取り組みます。
軽井沢第8団では、歴代のスカウトが
「一級挑戦キャンプは10キロの重さの荷物を担ぎ、片道10キロの道のりを歩く移動キャンプ」
と決めて実施しています。
通常の固定キャンプとは違い、テントも炊事用品も食品も自分で持ち運ぶ、参加するスカウトにとっては初めての移動キャンプになります。
また、目的地・移動ルート・持ち物・スケジュールの全てを参加するスカウトが自分で計画をして、隊長の許可を得て実施するという体験も初めての事です。
実施前に、メンバーで計画会議を2回行いそれぞれに計画書を作成しました。
実は、この自分で目標を設定し、それをやり遂げるための計画づくりや、障害の予測を行いながらやり抜く積極的な姿勢こそが、ベーデンパウエル卿のいう「そなえよつねに」の実践であり、ボーイスカウト活動の醍醐味でもあります。
今回の活動を通じて参加するスカウト達には、その事を学んでもらいたいと思います。
こちらのスカウトは、御代田駅から目的地へと向かうチームです。こちらのスカウトは、佐久インター付近から目的地へと向かうチームです。それぞれが10キロの重さの荷物を背負い、10キロの行程を徒歩で目的地を目指します。
今回はまだ寒い季節のため舎営としましたが、訓練として小型のテントを目的地で設営します。一級挑戦者ですのでお手の物ですね。
宿泊地についてから夕食の準備までには時間が空くので、近くにある懐古園まで散歩をして来ました。移動キャンプなので炊事は携行してきた小型のガスコンロを使って行います。食材を自分たちで用意したり携行してきたりというのは、これまで経験が無いので新鮮な楽しさがありました。
夕食後の時間を使って一級スカウトとして恥ずかしくない技術を身に着けるための技術訓練を行いました。今回の訓練内容は、ロープ結びの中から「ノッティングボードづくり」です。これまでボーイスカウトで教わってきた全てのロープ結びを復習し、それの模型を作りボード見本を作ります。スカウトハンドブックを見ながら慎重にロープ結びを作ります。これまで教わってきたロープ結びは21種類にもなりますので、暗記していてスムーズに出来るものも、久しぶりなのでハンドブックのお世話にならなければならないものもあります。
出来上がったロープ結びをコルクボードにグルーガンで張り付けて、その下にそれぞれのロープ結びの名前を貼り付けます。
こちらがノッティングボードの出来上がりの一例です。ボーイ隊に入って以来、名前も用途も結び方も違うロープ結びを21種類も修得してきた事からも、今回一級に挑戦するスカウト達の活動の経歴やスキルの高さを感じられます。
夜遅くなるまで眠い目を擦りながら必死になって作った苦労が感じられますが、一級挑戦キャンプならではの出来栄えですね。
翌日も朝食後に、お世話になった「リンゴの森の家」の清掃をして宿泊地には感謝のみを残して帰路につきました。
ゴールインした時の参加者の笑顔です。参加メンバーで協力し合ったおかげで、1泊2日の充実したスカウト活動になったと思います。
次は、菊スカウトを目指して頑張りましょう。
ボーイ隊 隊長 山浦